メンズの冬ファッションに欠かせない『フリース』アイテム。
軽くて暖かい実用性はもちろん、最近ではデザイン性も進化し、おしゃれなアイテムとして注目を集めています。
しかし、カジュアルな印象が強いフリースアイテムは、意外とコーデに悩んでしまいますよね。
この記事では、男性がフリースをおしゃれに着こなすためのコーディネートのアイデアや、フリースを選ぶ際のポイント、おすすめのアイテムをご紹介します。
フリースってどんな洋服?

フリースの歴史
フリースは1970年代にアウトドアブランド「パタゴニア」創業者のイヴォン・シュイナードが、当時漁師たちが着ていたパイル地のセーターにヒントを得て、軽量で保温性に優れた新しい防寒具として開発したアイテムです。
その後、1985年にパタゴニアと「モルデン・ミルズ」が共同開発した”シンチラ・フリース”が大ヒット。
この成功により、シンチラは特定のフリース素材のことを指す商標名として知られるようになりました。
日本では1990年代後半から2000年代初頭にかけて「ユニクロ」がフリースアイテムを大々的に展開したことにより、日常的なファッションアイテムとして多くの人々に定着しました。
現在のフリース
フリースは単なるアウトドアウェアに留まらず、その優れた機能性と快適さから、普段着や日用品として幅広く活用されています。
最近では機能性に加え、洗練されたデザインや多彩なカラーバリエーションのフリースアイテムが多く登場し、注目を集めています。
特に、普段着としてだけでなく、オフィスカジュアルにも着用可能なデザインのフリースジャケットは、若者だけでなく30代以上の男性からも支持される人気アイテムとなっています。
フリースの特徴
フリースとは、本来であれば羊から刈り取られたひとつなぎになっている羊毛のことを指しますが、現在アパレル業界で使われているフリース素材は100%合成繊維となっており、主にポリエステルの一種から作られています。
合成繊維のフリース素材には、以下のような特徴があります。
- 保温性
起毛加工によって繊維の間に空気を含む層を形成し、体温を逃がさず暖かさを保ちます。 - 軽量性
非常に軽く、持ち運びが容易です。そのため、アウトドア活動や日常使いに適しています。 - 速乾性
水分を吸収しながらも速やかに乾く特性があります。 - 柔らかな肌触り
ふわふわとした質感で、肌への刺激が少なく快適な着心地です。
フリースの種類
フリースアイテムには、使われている素材の毛足の長さによって、異なるバリエーションが存在します。
- ボアタイプ
毛足が長く、もこもことした見た目が特徴です。 保温性に優れており、カジュアルなファッションアイテムとして人気があります。 - ショートパイルタイプ
毛足が短く、すっきりとした印象で動きやすさがあります。 軽量のため、アウトドアやスポーツなどの場面に適しています。
メンズ フリースジャケットを選ぶときのポイント

フリージャケットを選ぶ際には、以下のポイントに注目することで、自分にぴったりの一着を見つけることができます。
①デザインと用途
フリースジャケットは、カジュアルシーンからアウトドア、さらにはオフィスカジュアルまで、幅広く活躍できるアイテムです。
フリースジャケットを選ぶ際は、自分のライフスタイルに合ったデザインを選ぶことで、より快適におしゃれを楽しめます。
例えば、リラックス感のあるオーバーサイズやフード付きのジャケットは、アウトドアや寒い冬の日のカジュアルな外出にぴったりです。
一方、スリムフィットなシルエットでシンプルなデザインのジャケットは、普段使いはもちろん、冬のオフィスカジュアルにも適しています。
②カラーバリエーション
フリージャケットの魅力の一つは、その豊富なカラーバリエーションにあります。
普段使いには、ブラックやネイビー、グレーといったベーシックカラーが便利です。
これらの色はどんなコーディネートにも合わせやすく、幅広いシーンで活躍します。
また、フリースジャケットならではの柄の入ったデザインや、アクセントのきいたカラーを選ぶことで、コーディネートに個性をプラスすることもできます。
③素材と保温性
フリージャケットを選ぶ際には、素材感と保温性も重要なポイントです。
フリースの種類によって暖かさや着心地が異なるため、用途や季節に合わせて選びましょう。
秋口や軽い防寒用には、動きやすく軽量なショートパイルタイプが適しています。
一つ、寒さが厳しい冬には、厚手のボアタイプのフリースを選ぶと、優れた保温性で暖かさをしっかりと保ってくれます。
また、薄手のフリースは重ね着に使うのもおすすめです。
ジャケットやコートの下に着てもかさばらないため、寒い季節のレイヤードスタイルに便利です。
メンズ フリースジャケットを使ったおすすめコーディネート
定番フリースジャケットの大人コーデ
ジップタイプのフリースジャケットは、多くのブランドから展開されている定番アイテムです。
同じようなコーディネートになりがちな場合は、ボトムスに変化をつけるのがおすすめです。
例えば、ジーンズからスラックスパンツにチェンジするだけでも、コーディネートが一気に大人っぽく落ち着いたスタイルに仕上がります。
また、フリースジャケットのサイズが大きめの場合は、ボトムスをスリムタイプにすることでYラインのシルエットが完成し、スタイル全体のバランスが良くなります。
きれいめオフィスカジュアルコーデ

カジュアルな印象の強いフリース素材ですが、ジャストフィットなサイズ感のスタンドカラージャケットを選ぶことで、オフィスでも違和感のないきれいめコーデを完成させることができます。
この『フリーススタンドジャケット』は、フリース特有のあたたかく柔らかい着心地はそのままに、プリントで織柄を表現し、社会人らしい洗練された雰囲気を演出します。
また、イージーケアが特徴のボタンダインシャツやスラックスと合わせることで、清潔感のある上品な見た目に仕上げています。
休日のリラックスコーデ
ゆったりとしたリラックス感とトレンド感を兼ね備えた、休日にぴったりのコーディネートです。
この『マイクロフリースジャケット』は、”光吸収発熱機能”を搭載しており、太陽光の可視光線や赤外線を効率良く熱に変換することで、温熱効果を高めます。
また、見た目もあたたかみのある雰囲気でまとめたいときは、メインに黒系のカラーを使わず、ブラウンやホワイトなどの明るいトーンのカラーを取り入れると良いでしょう。
快適さを保ちつつ、ちょっとした外出でもおしゃれさを演出できるコーデに仕上がります。
スタイリッシュな今風デートコーデ
都会的な雰囲気を感じさせる今風のコーディネートは、グレーや黒などの落ち着いた色でまとめることで完成します。
この『ニットフリースZIPブルゾン』は、フリース素材とニット素材を掛け合わせてつくられており、凹凸感のある表面が上品で洗練された印象を与えます。
また、インナーには黒のタートルネックニットを合わせることで、全体のコーディネートを引き締めながら、トレンド感をプラス。
冬のデートにもぴったりな、女子ウケ抜群のコーディネートです。
アウトドアに◎あったかリバーシブルコーデ
アウトドアに適した暖かさと機能性を重視したコーディネートです。
この『リラックスフィット ナイロンフリース リバーシブルブルゾン』はリバーシブルデザインが特徴で、柔らかなフリース面と張りのあるナイロン面を、スタイルやシーンに合わせて活用することができます。
また、アウトドアのシーンでは、普段は中々挑戦しにくいカラーを取り入れるのもおすすめです。
機能性だけでなく、周囲と差をつけるおしゃれなコーディネートを楽しんでください。
メンズ フリースジャケット おすすめブランド&アイテム 10選
patagonia(パタゴニア)クラシック レトロ X ジャケット
フリースジャケットを世に送り出したことで知られるアウトドアブランド『パタゴニア』の「クラシック レトロX ジャケット」は、1993年に登場以来、ファッション好きの間で長く愛され続けている定番アイテムです。
特徴的なフリースのボア感と、パタゴニアらしいシンプルで実用的なデザインが魅力。
特徴的な左胸のナイロンポケットは、フリースとの異素材感と独特の配色がアクセントとなり、ブランドらしさを象徴しています。
また、風を遮断する防風フィルムが搭載されているため、冬の冷たい風を遮り、暖かさを保ってくれます。
THE NORTH FACE(ザノースフェイス)マウンテンバーサマイクロジャケット
THE NORTH FACEの「マウンテンバーサマイクロジャケット」は、環境に配慮したリサイクル素材『Versa Micro 100 ECO』を採用したフリースジャケットです。
デイリーユースだけでなくアウトドアシーンにも適したアウターとして人気が高く、両肩の部分はリュックサックを背負ったときに生地が傷まないよう、耐摩耗性に優れたナイロン生地の切り替えデザインが施されています。
全体的にタイトめなシルエットなので、特に寒い日には、トップスとアウターの間に着用するミドルレイヤーとしても活躍します。
L.L.Bean(エルエルビーン)ビーンズ シェルパ フリース ジャケット
L.L.Beanの「ビーンズ シェルパ フリースジャケット」は、毛足が長くソフト手触りの再生素材を使用したシェルパ・フリースジャケットです。
カジュアルかつクラシカルなデザインが特徴で、デイリーでもアウトドアでも活躍するカラー展開が魅力です。
また、柔らかな素材感とややゆったりとしたフィット感のため重ね着がしやすく、様々なコーディネートに取り入れやすい一着です。
Champion(チャンピオン)ボアフリース フルジップパーカー
Championの「ボアフリース フルジップパーカー」は、ふわふわと毛足の長いシェルパフリース素材を使用した、柔らかい手触りが特徴のアイテムです。
スポーティーなデザインのパーカーではありますが、ボアの上品な光沢感によって大人でもシーンを選ばずに着用できる一着となっています。
カラー展開の豊富さも魅力の一つで、2024年の秋冬シーズンはネイビー・ブラウンのカラーが新登場しています。
POLO RALPH LAUREN(ポロ ラルフローレン)フリース ジップアップジャケット
POLO RALPH LAURENの「フリースジップアップジャケット」は、シンプルで洗練されたデザインが特徴で、ビジネスシーンの通勤時にぴったりのフリースジャケットです。
胸元にはラルフローレンを象徴するポニーのアイコンが刺繍されており、さりげなく高級感を演出します。
また、軽量で動きやすい作りのため、スーツジャケットの上に羽織ってもかさばらず、混雑した電車やバスでもスマートに通勤できます。
寒い季節でも、快適で機能的なビジネスコーディネートを楽しみたい方におすすめの一着です。
CANTERBURY(カンタベリー)BS-W FLEECE JACKET
カンタベリーの「BS-W FLEECE JACKET」は、保温性に優れるFLEXWARM CONTROL THERMAL FUNCTION機能を搭載したジャケットで、タウンユースからスポーツ観戦、レジャーシーンまで幅広いシーンにマッチします。
生地はずっしり感のある厚手のフリース素材を採用しているため、真冬でも暖かく着こなせます。
ラグビーブランドならではの高品質な作りが特徴で、スポーツだけでなく日常使いにも最適なアイテムです。
NEW ERA(ニューエラ)ONSPOTZ別注 ボアジャケット BOXロゴ
NEW ERAの「BOXロゴ ボアジャケット」は、ストリートファッションに特化したデザインと、高い保温性を兼ね備えたアウターです。
胸元にあしらわれたBOXロゴがアクセントとなり、ニューエラらしいストリート感を際立たせています。
また、リラックス感のあるシルエットが特徴で、カジュアルかつトレンド感のあるコーディネートに良く合います。
なお、このボアジャケットはONSPOTZ限定の別注モデルとして発売されており、数量限定の可能性もありますので、お早めのチェックがおすすめです。
A.P.C. (アー・ぺー・セー)フリースブルゾン
シンプルなファッションを愛する大人たちから、多くの支持を集めているブランド『A.P.C.』。
A.P.Cのフリースブルゾンは余計な装飾を省いたクリーンなフォルムが魅力で、シンプルながらも素材感やシルエットにこだわりが感じられる仕上がりとなっています。
秋冬のスタイルに自然と溶け込むデザインに加え、フリース特有の保温性と軽量感が快適な着心地を提供します。
シンプルで普遍的なデザインを求める方にぴったりな、A.P.C.らしいエレガントなアウターです。
DANTON(ダントン) ノーカラー フリースジャケット
フランスのワークウェアメーカー『DANTON(ダントン)』の定番フリースジャケット。
DANTONらしい機能的でベーシックなデザインとなっており、デニムやチノパンと合わせたカジュアルスタイルから、タートルネックやシャツを合わせたレイヤードスタイルまで、幅広いコーディネートに対応します。
4サイズ展開のため体型やスタイルに合わせて選びやすく、少し大きめに着てラフな印象を楽しむことも可能です。
COMME CA ISM (コムサイズム)ボアフリース ブルゾン
秋冬シーズンのアウターにぴったりな、トラッカージャケットタイプのブルゾンです。
柔らかく伸縮性に優れたボアフリース素材を使用しており、軽い着心地でありながら暖かく着こなすことができます。
また、胸フラップの裏側と腰ポケットの袋布、内ポケットにはチェック柄の生地が使われており、さりげないアクセントとして、シンプルながらもおしゃれに楽しめる細やかな工夫が施されています。
COMME CA ISMらしい洗練されたデザインが魅力で、秋冬のワードローブに欠かせない一着としておすすめです。
メンズ フリースジャケット まとめ
今回は、冬ファッションの定番アイテム『フリース』についてご紹介しました。
アウトドア用として誕生したフリースですが、現代ではタウンユースやビジネスカジュアルにも取り入れられるような多様なデザインが展開されており、幅広いシーンで活躍します。
スタイリングのコツとしては、リラックス感を出したい場合はゆったりとしたシルエットを選び、きちんと感を出したい場合はスリムフィットやシンプルなデザインを取り入れるのがおすすめです。
ぜひ今回の内容を参考にして、大人の男性ならではのコーディネートを楽しんでください。